コラム
国際化学オリンピックの問題
 国際化学オリンピックの問題は事前に公開される運営委員会の定めた シラバス(理論・実験)の範囲から出題されます。本番の試験の他に開催年の1月末に公開される準備問題も作成され、公開されます。

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シラバス
 シラバスは開催国の運営委員会が「国際レベルの高校化学教育」の内容とみなしたものです。
 シラバスは原子、化学結合に始まり、物理化学、無機化学、有機化学など、13分野、計400程の項目に及び、各項目は難易度で次のレベル1〜3にランク付けされています。なお、レベル3の問題を本番の試験で出題する場合は、事前に準備問題に含まれている必要がある。一方レベル1,2は特に準備問題に含めずに本番で出題してもよいことになっています。
 大会規則の付則C,Dにそれぞれ筆記、実験のシラバスが掲載されています。 詳細はこちら  

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試験問題
 
 代表生徒が大会で挑む試験は、それぞれ「筆記問題」(Theoretical Examination)と「実験問題」(Experimental Examination) に分かれて出題されます。それぞれ半日、5時間に及ぶ長丁場の試験です。試験問題は開催国の運営委員会が作ったシラバスを基に出題されます。
 試験問題は公平を規するため試験前に各国の母国語(日本代表には日本語)に翻訳されたものが用意されます。また、開催国は試験のための準備としてシラバスと準備問題集(筆記問題25題以上、実験問題5題以上)を用意します。


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準備問題

 準備問題は次期開催国によって作成され、1月末に次期開催国のWEBで公開されます。この準備問題の出題傾向と本番の試験問題の出題傾向は非常によく似ているため、各国の代表生徒はこの準備問題で勉強をします。公開される準備問題は英語で作成されています。日本では日本化学会が翻訳をしてWEBで公開しております(下記)。解答も参加国に送られますが、他国では準備問題をつかって選抜試験を行うところもあるので、一般公開は大会終了後になります※。
※準備問題解答の日本語翻訳版は公開いたしません。


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参考図書
 代表生徒・代表候補生徒が学習用に使用するテキストを紹介します。代表候補に選ばれた生徒達はこの大学の一般教養レベルの化学教科書を使い、自身の実力を伸ばしていきます。もちろん独学では限度がありますので分からない箇所はメーリングリスト(オリンピック小委員会のメンバーや代表生徒OB・OGを主とする)で質問したり、問題をだされたりしつつ学習を進めていきます。

2016年

[物理化学]
  ・アトキンス 物理化学要論 (第6版) (東京化学同人)

[無機化学]
  ・シュライバー・アトキンス無機化学 (第6版) 上 (東京化学同人) 

[有機化学]
  ・ボルハルト・ショアー現代有機化学 (第6版) 上 (化学同人)
  ・ボルハルト・ショアー現代有機化学 (第6版) 下 (化学同人)

[分析化学]
  ・溶液内イオン平衡に基づく分析化学 (第2版) (化学同人)
 

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主催:「夢・化学-21」委員会、公益社団法人日本化学会
共催:国立研究開発法人科学技術振興機構、高等学校文化連盟全国自然科学専門部
後援:文部科学省、経済産業省