コラム
 国際化学オリンピックとは   参加するには   開催国   規約
規約
国際化学オリンピック大会(IChO)競技規則
付則A (安全に関するもの)
付則B (Rフレーズ・Sフレーズの説明)
付則C (筆記シラバス,2004年改訂)
付則D (実験問題シラバス)
  1 無機・有機化合物の合成
  2 無機・有機化合物の同定−一般的な原理
  3 無機化合物・有機化合物の構造決定−一般的な原理
  4 特殊な測定法
  5 実験データの評価法
開催国の手引き
(2005年11月18日訂補 化学オリンピックWG)



付則D

国際化学オリンピック実験問題用シラバス

レベル1 生徒たちが十分に習得していると思われる基礎的な実験操作に分類されるもの
レベル2 先進国の高等学校の大部分における実験教育で教えられているもので,出題者が特に説明せずに問題に入れる ことが予想されるもの
レベル3 大部分の参加国の化学教育シラバスには入っていないもので,準備問題集で説明の後に出題しなければならないもの
※なお、レベル3の問題を本番の試験で出題する場合は、事前に準備問題に含まれている必要がある。
 一方レベル1,2は特に準備問題に含めずに本番で出題してもよいことになっている。

1 無機・有機化合物の合成 レベル
1.1 バーナー,ホットプレートを用いる加熱 1
1.2 液体の加熱 1
1.3 可燃物の取り扱い 1
1.4 秤量(分析用天秤) 1
1.5 液体の容量測定(メスシリンダー,ピペット,ビュレット) 1
1.6 固体と溶媒からの溶液の調整 1
1.7 溶液の混合と希釈 1
1.8 液体の混合と撹拌 1
1.9 ミキサー,マグネチックスターラーの使用 2
1.10 滴下ロートの使用1 1
1.11 平底フラスコでの合成−一般的な原理 1
1.12 丸底フラスコでの合成−一般的な原理 1
1.13 閉鎖系での合成−一般的な原理 1
1.14 マイクロスケール実験装置を利用した合成 3
1.15 還流下加熱するための装置 2
1.16 常圧下での液体の蒸留装置 2
1.17 減圧下での液体の蒸留装置 3
1.18 水蒸気蒸留の装置 3
1.19 ろ紙によるろ過(ひだ折りなし) 1
1.20 ひだ折りろ紙によるろ過 1
1.21 水流ポンプの使用 1
1.22 ブフナー漏斗を用いるろ過 1
1.23 グラスフィルターによる吸引ろ過 1
1.24 デカンテーションによる沈殿の洗浄 1
1.25 ろ紙上での沈殿の洗浄 2
1.26 溶媒を用いてのろ紙上での沈殿の洗浄 2
1.27 水溶液からの再結晶 1
1.28 有機溶媒からの再結晶 2
1.29 再結晶における溶媒の選択 3
1.30 ドライボックスでの物質の乾燥 2
1.31 デシケーター中での物質の乾燥 2
1.32 ガス洗浄瓶の接続と使用法 2
1.33 溶媒による抽出 1
2 無機・有機化合物の同定−一般的な原理 レベル
2.1 試験管反応 1
2.2 目皿中の濾紙上で行う反応の技術 1
2.3 カチオンとアニオンの反応 2
2.4 組織委員会が特別に指定したカチオンやアニオンの選択的反応 2
2.5 組織委員会が特別に指定したカチオンやアニオンの選択的反応 2
2.6 炎色反応による元素の同定(白金線/酸化マグネシウムロッド/Coガラス) 2
2.7 簡易分光器/ブンゼン型分光器の使用 3
2.8 Kofler型または同等な装置を用いる融点測定 3
2.9 有機化合物の基本的な官能基での定性的な反応 2
2.10 有機化合物同定のための特異的な反応 3
3 無機化合物・有機化合物の構造決定−一般的な原理 レベル
3.1 沈殿反応を利用する定量 2
3.2 るつぼ中での灰化による定量 1
3.3 定量的な容量の読み方 1
3.4 滴定のルール 1
3.5 ピペット用吸入器具(球)の使用法 1
3.6 標準溶液の調製 2
3.7 中和滴定 2
3.8 中和滴定における指示薬の変色 2
3.9 直接および間接的な決定法(逆滴定) 3
3.10 過マンガン酸滴定 3
3.11 ヨウ素滴定 3
3.12 酸化還元反応を応用するその他の滴定法 3
3.13 錯滴定 3
3.14 錯滴定における指示薬の変色 3
3.15 沈殿反応に基づく容積分析 3
3.16 熱滴定 3
4 特殊な測定法 レベル
4.1 pHメーターを用いる測定 2
4.2 薄層クロマトグラフィー 3
4.3 カラムクロマトグラフィー 3
4.4 イオン交換法による分離 3
4.5 紫外・可視分光光度計による吸光度の測定 3
4.6 電気伝導度の測定 3
5 実験データの評価法 レベル
5.1 実験誤差の評価(有効数字,グラフ読み方) 1
 
6 このシラバスに出てこないものは自動的にレベル3となる