「夢・化学-21」委員会
日本化学会化学教育協議会

　毎年1回、世界中の高校生が集まって化学の実力を競い合う「国際化学オリンピック」。今年7月に開かれるロシア・モスクワ大会に参加する日本代表生徒がこのほど、最終選考試験を経て正式に決定いたしました。日本代表に選ばれたのは以下の4人です。

　日本代表生徒の選出にあたっては、昨年の夏休みに行われた「全国高校化学グランプリ2006」で優秀な成績をおさめた1・2年生（2006年度当時）の中から、成績上位9人を"日本代表候補"としました。代表候補は、日本化学会化学教育協議会　化学グランプリ・オリンピック委員会の訓練担当の先生からアドバイスを受けながら、オリンピックへ出場するために自主的に勉強を行ってまいりました。3月29日（木）〜31日（土）に代表候補9人による合同合宿が行われ、その中で、実際のオリンピックを想定した5時間におよぶ筆記試験を実施いたしました。この試験の結果、総合的に判断して成績優秀者4人が日本代表として選出されました。
　なお、田中君は、昨年の韓国・慶山大会に引き続き2度目のオリンピック出場となります。

　第39回国際化学オリンピック（ロシア・モスクワ大会）は、7月15日（日）から24日（火）まで、モスクワのモスクワ大学（MGU）にて開催されます。大会では世界約60カ国から240人ほどの優秀な高校生が一堂に集まり、筆記試験と実験試験で化学の実力を競い合うほか、様々なレクリエーションを通して生徒同士の国際交流を深めていきます。なお、日本代表に選ばれた4人は、大会まで自主トレーニングを継続していくほか、金メダル獲得に向け、4月28日（土）、29日（日）には私立開成高等学校（東京都荒川区西日暮里）にて、実際の試験を想定した"実験訓練合宿"を実施する予定です。

◆第39回国際化学オリンピックの主なスケジュール◆　　於：ロシア・モスクワ

• 7月15日（日） モスクワ到着＆参加登録
• 7月16日（月） 開会式＆歓迎会
• 7月18日（水） 実験試験（5時間）
• 7月20日（金） 筆記試験（5時間）
• 7月23日（月） 閉会式
• 7月24日（火） モスクワ出発

※上記以外の日は、エクスカーション（遠足等のイベント）やロシア文化体験などが行われます。

筆記試験の様子 合宿終了後の記念撮影

(2007.04.02)