“国際化学オリンピック”日本代表が決定!!
〜 初の自国開催で過去最高の成績を目指し、さらなる研鑽へ〜

「夢・化学-21」委員会
日本化学会化学教育協議会

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毎年1回、世界中の高校生が集まって化学の実力を競い合う「国際化学オリンピック」。今年7月に行われる第42回日本大会に参加する日本代表生徒がこのほど、最終選抜試験を経て正式に決定しました。日本代表生徒に選ばれたのは以下の4名です。

浦谷 浩輝(うらたに ひろき) 滋賀県立膳所高等学校 2年(16歳)
遠藤 健一(えんどう けんいち) 栄光学園高等学校 3年(17歳)S
片岡 憲吾(かたおか けんご) 筑波大学附属駒場高等学校 3年(17歳)
齊藤 颯(さいとう はやて) 灘高等学校 2年(16歳)

〔注〕50音順。学年、年齢は2010年4月2日現在。学年は新学年で表記


右から、齊藤さん、片岡さん、遠藤さん、浦谷さん

[日本代表生徒のコメント]
浦谷 浩輝さん
  「日本代表に選んで頂けて光栄です。国際化学オリンピックを目標にして化学グランプリに参加しましたが、候補に入れただけでも大変幸運なことだと考えていたので、代表に選ばれたことに驚いています。お世話になった方々には大変感謝しています。代表としての責任を自覚して、ふさわしい姿勢で臨みたいと思います」

遠藤 健一さん
 「僕は二回目の代表ということで、去年の経験を活かし、今年も頑張っていきたいと思います。特に、二年連続で金メダルを獲得した日本代表はまだいないので、それを大きな目標にして努力します。今回はホスト国として、外国からくる生徒との交流も大切にしていきたいと思います」

片岡 憲吾さん
 「筆記試験も実験試験もとても難しかったので、まさか自分が代表に選ばれるとは思っていませんでした。代表に選ばれたと聞いたときはとても驚きました。まだわからないことやできないことがたくさんあるので、メダルを取れるよう努力していきたいと思っています」

齊藤 颯さん
 「日本代表に選ばれたことへの嬉しさと同時に、本当に自分で代表が勤まるのだろうかという不安もあります。代表になったからといって終わりではなく、国際化学オリンピックへはここからがスタートです。まだまだ自分には知らないことが沢山あるので、金メダルを取れるようにもっと努力したいと思います」

日本代表生徒の選出は日本化学会化学教育協議会の化学グランプリ・オリンピック委員会 オリンピックワーキンググループ(オリンピックWG)が行っています。オリンピックWGは、昨年9月、「全国高校化学グランプリ2009」の成績優秀者19名及び日本化学会化学教育協議会支部から推薦を受けた者2名の計21名を日本代表候補として認定しました。本年1月6日に第1回選抜考査(筆記)を実施し、受験した20名の中から成績上位者9名を“日本代表最終候補”に選抜しました。そして3月25日(木)〜28日(日)に、日本代表最終候補の合同合宿を工学院大学・武蔵大学ほかで行い、実際のオリンピックを想定した4時間に及ぶ筆記試験と同じく約4時間に及ぶ実験試験による最終選抜試験を課して、日本代表生徒4名を決定しました。

第42回国際化学オリンピック(日本大会)は、7月19日(月)から28日(水)まで、早稲田大学西早稲田キャンパスおよび東京大学駒場キャンパスで開催されます。日本では初開催となる同大会には、世界70の国と地域から280名の優秀な高校生が一堂に集まり、筆記試験と実験試験で化学の実力を競い合うほか、様々なエクスカーションを通して生徒同士が国際的な交流を深めていきます。なお、日本代表生徒に選ばれた4名は、大会までの期間、自主トレーニングを継続しながらオリンピックWGの関係者らによる特別指導を受け、さらに研鑽を積んでいきます。4月24日(土)・25日(日)には歴代のオリンピック代表OB、OGとの合宿を行うほか、 5月以降も、実際の実験試験を想定した訓練合宿など様々なトレーニングプログラムを実施する予定です。


(2010.04.02)