インドネシア
インドネシアのオリンピック国内選考は2400人が参加する。第一次選考は1月におこない,候補者を30人に絞り込む。第二次選考は5月におこなわれ,さらに10人に絞られる。この時点までは,理論問題(筆記試験)のみによる選考である。選ばれた10人により,理論問題に,実験問題を加えた選考をおこない,代表の4人を決定する。この最終選考が終了するのが5月であり,インドネシアでは高校を卒業する時期になる。6月に(高校を卒業し大学に入学する前なので時間の余裕が十分にある),代表4人を集め,オリンピックに向けて訓練をおこなう。
メンターの一人,N. Franisal 氏は,30年近く前に,東京工業大学のユネスコ研修プログラム,化学・化学工学コースで約一年間,日本への留学経験があり,畑 辻明教授の研究室で研究に従事していたという。インドネシアは第34回のオランダ大会で6回目の参加となる。彼はインドネシア初参加から続いて引率しているそうである。前回インド大会で 5回目にしてはじめて,銅メダルを獲得した。今回も銅メダル1個を獲得し,2年連続のメダルとなった。銅メダリスト P. A. Abdillah 君は二年連続の獲得である。
インドネシアの代表4名のうち,2名はシンガポールの大学に進学の予定,その他の2名はインドネシア国内の大学へ進学する予定であるという。しかし,その中でも大学に進学して化学を専攻することにしている学生は1〜2名くらいであるという。どの国も同じ悩みである。